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この店を始めたのは2017年の秋のことです。大量に仕入れて大量に売る古着の流れの中では、一枚一枚の服に目が届かなくなる——そう感じていたことが出発点でした。本当に良いと思える服だけを選んで売る場所を岡山に作ろうと、最初は小さな部屋に棚を一つ置き、知人に声をかけるところから始めました。
良いと思えない服は、どんなに安くても仕入れません
この店を始めたのは2017年の秋のことです。大量に仕入れて大量に売る古着の流れの中では、一枚一枚の服に目が届かなくなる——そう感じていたことが出発点でした。本当に良いと思える服だけを選んで売る場所を岡山に作ろうと、最初は小さな部屋に棚を一つ置き、知人に声をかけるところから始めました。

転機になったのは開店から二年目の冬です。アメリカ・ポートランドの古着業者から届いた1950年代のウールコートの一括仕入れで、状態の良いものと悪いものが混在していました。良いものだけを残し、残りを返品交渉した経験が、今の仕入れ基準の原型になっています。そのコートのうち数点は今でも店の奥の棚に並んでいて、常連のお客さまが毎年秋になると確認しに来てくれます。

